イーゼンハイムの祭壇画

コルマールより20キロ南方のイーゼンハイムにある聖アントニウス会修道院にあったもの.聖アントニウス会修道院は不治の病とされた聖アントニウスの火と呼ばれた麦角中毒の治療を専門とする修道院.

現在,祭壇画はフランスのコルマールにあるウンターリンデン美術館に所蔵されている.

祭壇画は,キリストの磔刑と聖セバスティアヌス・聖アントニウスを描く第一場面,キリストの降誕・受胎告知・天使の合奏・キリストの復活の四場面からなるを描く第二場面,聖アントニウス・聖アウグスティヌス・聖ヒエロニムスを中央に配し,左に聖アントニウスの聖パウロ訪問,右に聖アントニウスの誘惑を描く第三場面から構成される可動式多翼祭壇飾りの形式となっている.

聖セバスティアヌスはペスト患者の守護聖人であり,聖アントニウスは麦角中毒の守護聖人.

ドイツ・ルネサンス期の彫刻家ニコラウス・ハーゲナウアー[Nikolaus Hagenauer:c.1445/1460/1538]と画家マティアス・グリューネヴァルト[Matthias Grünewald:c.1470/1475/1528-08-31]が1512年から1516年に制作した.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

INDEX





















- - - -