クリンション川のほとりで熊を手なずける聖ヴァースト[Saint Vaast]を描く.
聖ヴァーストはカロリング朝時代[Karolinger,Carolingiens;751/987]に聖ヴァースト修道院となる修道院をアラスに創設したことで知られる.
なお,アラスは百年戦争の際,イングランド・フランス・ブルゴーニュの和睦締結のため会議が開催された場所でもある[アラス会議,Congrès d'Arras].アラス会議は1435年7月から8月まで聖ヴァースト修道院[Abbaye de Saint-Vaast,Abbey of St Vaast]で催された.この会議の結果,フランス国王シャルル7世[Charles VII,1403-02-22/1461-07-22]の使者としてブルボン公シャルル1世[Charles Ier,1401/1456-12-04]とブルゴーニュ公国のフィリップ善良公[Philippe III, 1396-07-31/1467-06-15]の間でアラスの和約[Traité d'Arras,Treaty of Arras]が成立.ブルゴーニュ公国[duché de Bourgogne;843/1477]がイングランドから離反し百年戦争[1337/1453;Hundred Years' War,Guerre de Cent Ans]の帰趨を決するに至っている.
フランス北部のアラス美術館[Musée des beaux-arts d'Arras]所蔵.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"