青と銀:トゥルーヴィル

アメリカ生まれでロンドンで活躍し,耽美主義[aestheticism]の代表的画家とされるホイッスラー[James Abbott McNeill Whistler:1834-07-11/1903-07-17]の1865年の作品.

ホイッスラーはアメリカのマサチューセッツ州ローウェル生まれ.父親のジョージ・ワシントン・ホイッスラー少佐は米陸軍を退役後,1843年から土木技術者としてロシアのべテルブルクで鉄道敷設に従事.ホイッスラーも父親と共にロシアに移住.1849年,父親が亡くなると一家はアメリカへ.

アメリカで陸軍士官学校に入学.しかし,学校生活に馴染めず落第し退学.

その後,画家を目指して,1855年にパリへ.パリでシャルル・グレール[Charles Gleyr]のアトリエに入る.しかし,ギュスターブ・クールベ[Gustave Courbe]に出会い師と仰ぐように.1859年には義兄を頼ってロンドンへと移る.

ロンドンへと移ったのちも,ロンドンとパリを行き来し活動.この作品が描かれた1865年,クールベとともにフランスのノルマンディー[Normandie]のカルヴァドス県[Calvados]のトゥルーヴィル=シュル=メール[Trouville-sur-Mer]にあった.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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