ユピテルとカリスト

ロココ時代の画家であるフランソワ・ブーシェ[François Boucher:1703-09-29/1770-05-30]の1744年の作品.

ニンフ[Nymp]のカリスト[Καλλιστώ,Callisto]が女神ディアーナ[Diana]へ変身したユピテル[Jūpiter,Juppite]と睦み合う姿を描く.ギリシア神話ではディアーナ[Diana]はアルテミス[Ἄρτεμις,Artemis]に相当し,ユピテル[Jūpiter,Juppite]はゼウス[Ζεύς,Zeus]に相当する.

美しいカリストに惚れたユピテルディアーナの姿へと変身して近づき妊娠させる.

これに気づいたユピテルの妻のユーノー[Juno]の怒りによってカリストは熊の姿に変えられたという.

モスクワ,プーシキン美術館所蔵.

父親のニコラ・ブーシェ[1672/1743]も画家.なお,新古典主義の代表的画家であるジャック=ルイ・ダヴィッド[Jacques-Louis David:1748-08-30/1825-12-29]とは従兄弟の息子という関係.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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