オールド・ウェストミンスター橋の最期

アメリカ生まれでロンドンで活躍し,耽美主義[aestheticism]の代表的画家とされるホイッスラー[James Abbott McNeill Whistler:1834-07-11/1903-07-17]の1862年の作品.

ロンドンの交通渋滞緩和のためにテムズ川に架かっていた,1739年から1750年にかけて建設されたオールド・ウェストミンスター橋が取り壊される様子を描いたもの.北側のウェストミンスター[Westminster]と南側のランベス[Lambeth]を結んでいたオールド・ウェストミンスター橋は,地盤沈下のため,1862年,トーマス・ペイジ[Thomas Page;1803-10-26/1877-01-08]が設計したトーマス・ペイジ橋の建設のために取り壊された.