床削り

写実主義の影響の色濃い,印象派の画家であるギュスターヴ・カイユボット[Gustave Caillebotte;1848-08-19/1894-02-21]による1875年の作品.

この作品は第2回印象派展に出品されたもの.ブルジョワ邸宅の床を仕上げる無産労働者の姿を描いている.フランス王立絵画彫刻アカデミー主催のサロン・ド・パリ[Salon de Paris]に応募するも画題が低俗であるという理由から落選.翌年に,同じくブルジョワ風俗を描いた『ピアノを弾く若い男』と『窓辺の若い男』ともに印象派展に出品した.

オルセー美術館所蔵.