聖母子と天使

バロック[Baroque],ロココ[Rococo]に反発しギリシア芸術に範を求めた新古典主義[neoclassicism]の流れを汲むウィリアム・ブグロー[William Adolphe Bouguereau,1825-11-30/1905-08-19]の1900年の作品.オルセー美術館所蔵.

ウィリアム・ブグローは典型的なアカデミズムの画家であり,1876年には美術アカデミー会員,1888年にはエコール・デ・ボザールの教授となっている.しかし,20世紀に入りアカデミズムが等閑視されるようになると忘れられた.再び注目されるようになったのは,1984年にパリ市立プティ・パレ美術館[Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris]における回顧展が契機とされる.