キオス島の虐殺

19世紀フランスのロマン主義の画家であるドラクロワ[Ferdinand Victor Eugène Delacroix;1798-04-26/1863-08-13]の1824年の作品.

1822年にオスマン帝国[دولتِ عليۀ عثمانيه‎,Ottoman Empire]がギリシアのキオス島[Χίος,Khíos]で行った独立派鎮圧を主題として描く.この絵画はギリシア独立戦争[Ελληνική Επανάσταση του 1821,Greek War of Independence]を支援する目的で描かれた.

オスマン帝国支配下のギリシアは1821年に独立宣言.1825年にはオスマン帝国が優勢となった.これに対して,1827年に英仏露の列強三国が介入.ギリシアのナヴァリノ湾[Bay of Navarino]で交渉を行うために列強三国連合艦隊がオスマン帝国艦隊から銃撃を受けたことで戦闘への発展.このナヴァリノの海戦で列強三国連合艦隊が勝利.1829年,アドリアノープル条約[Treaty of Adrianople]によってギリシアの自治国としての独立が承認された.

ルーブル美術館所蔵.