イタリアの画家であるティツィアーノ[Tiziano Vecellio,c.1490/1576-08-27]による1525年から1530年頃の作品.
『聖母子と聖カテリナと羊飼い』[Madonna del Coniglio, Madonna with Rabbit]とも言われる作品.殉教処女聖女を代表する聖女カテリナ[Sancta Catharina Alexandrina,アレクサンドリアのカタリナ,287/305]がキリストを抱き,その横で赤と青の衣装を纏った聖母マリアが右手で白いウサギを撫でている.ウサギは肉体的接触なくして繁殖する動物と考えられていた.そのため,ここでは聖母マリアの処女性を表現しているとされる.
ルーヴル美術館所蔵.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"