バイエルン国王の宮廷画家を務めたことで知られるヨーゼフ・カール・シュティーラー[Joseph Karl Stieler,1781-11-01/1858-04-09]による1820年の作品.
肖像画家として知られるシュティーラーは,オーストリア皇帝フランツ[神聖ローマ皇帝フランツ2世,1768-02-12/1835-03-02]の肖像画を描くためにウィーン訪問中にルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン[Ludwig van Beethoven,c.1770-12-16/1827-03-26]の肖像画を描く機会を得たという.ベートーベンはフランツ1世の弟のルドルフ大公[Rudolf Johannes Joseph Rainer, Erzherzog von Österreich, 1788-01-08/1831-07-24]に献じるために作曲中だった『ミサ・ソレムニス』の楽譜を手にして英雄的大作曲家として見事に描かれている.オロモウツ大司教・枢機卿であるルドルフ大公はベートーヴェンのパトロンであった.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"