息子たちの遺体を受け取るブルータス

新古典主義の代表的画家であるジャック＝ルイ・ダヴィッド[Jacques-Louis David:1748-08-30/1825-12-29]による作品.

共和政ローマ初期の英雄であるティトゥス・ユニウス・ブルータス[Titus Junius Brutus,?/509BCE]を描く.

ティトゥス・ユニウス・ブルータスの父のブルトゥス[Lucius Iunius Brutus]はローマ王タルクィニウス・スペルブス[Lucius Tarquinius Superbus]を追放し共和政を始めた人物であり初代執政官.追放された王はエトルリアのクルシウム[Clusium]の王のラルス・ポルセンナ[Lars Porsenna]の元へと亡命.しかし,復帰を画策し,ローマの若者がこれに呼応.その中にティトゥス・ユニウス・ブルータスの息子のティトゥスもいた.国王復帰の叛乱の計画は漏れて失敗.関与したものはティトゥスも含めて処刑されたという.