盛期ルネサンス期[Renaissance]のフィレンツェ派の代表的画家であるボッティチェリ[Sandro Botticelli,Alessandro di Mariano Filipepi:1445-03-01/1510-05-17]によって,1481年から83年に掛けて,教皇シクストゥス4世[Sixtus Ⅳ,Francesco della Rovere;1414-07-21/1484-08-12]の招聘によりシスティーナ礼拝堂側壁に描かれたフレスコ画.
主題は『旧約聖書』「出エジプト記」に記されている預言者モーセの青年時代.上記はエジプトを脱出する人々の一人である女性を描いた部分.モデルはフィレンツェ共和国僭主のジュリアーノ・デ・メディチの愛人で美女として名高かったシモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチ[Simonetta Cattaneo Vespucci, 1453/1476-04-26]と言われる.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"