春日大社赤糸威鎧(竹虎雀飾)

春日大社の伝来する2領の赤糸威大鎧のうち,大袖の竹に虎の意匠を配したもの.金銅大鍬形も特徴的.

鎌倉時代末期の作品とされる.由来は定かでは無いが,春日若宮彩[おん祭]の行列の随兵が用いたものとの説もある.その一方で,源義経奉納という伝承もある.

寛政12[1800]年閏4月の「南都春日社頭宝蔵ニ有レ之候鎧写之儀ニ付伺書」によると,春日大社の本談議屋には義経緋縅鎧があったが,楠正成黒革縅鎧とともに伝来していたが寛政3[1792]年9月の本談議屋の火災により共に焼失したとの記述がある.

赤糸威鎧(竹虎雀飾)と源義経との関係は明確では無いが,かつて本談議屋に義経緋縅鎧が存在していたことも含めて何らかの接点があったのかもしれない.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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