イタリアの盛期ルネサンス期[High Renaissance]の芸術家であるミケランジェロ[Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni,1475-03-06/1564-02-18]による1541年から1547年に掛けて制作された代表作.ローマ教皇[Pāpa]の住居であるバチカン宮殿[Palazzi Apostolici]のシスティーナ礼拝堂[Sacellum Sixtinum]の祭壇に描かれている.
盛期ルネサンス期[Clemens VII,Giulio de' Medici, 1478-05-26/1534-09-25;在位:1523/1534]の依頼により制作.再臨したキリストが死者に裁きを下すさまを描いている.
クレメンス7世はフランス王フランソワ1世[François Ier,1494-09-12/1547-03-31]の側に与して,神聖ローマ皇帝兼スペイン王カール5世[Karl V ,Carlos I,1500-02-24/1558-09-21]とイタリア戦争[1494/1559]を戦いローマ劫掠[1527-05,Sacco di Roma]を招いた.これにより盛期ルネサンス期は幕を閉じた.しかし,盛期ルネサンス期は最後には和解し1530年にボローニャにおいてカール5世に神聖ローマ皇帝の戴冠を行っている.
最後の審判の制作は,教皇クレメンス7世の後継であるパウルス3世[Paulus III,1468-02-29/1549-11-10;在位:1534/1549]の代になってから着手された.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"