聖バルバラの多翼祭壇画

ルネサンス期のイタリアのヴェネツィア派の画家であるパルマ・イル・ヴェッキオ[Palma il Vecchio, 1480/1528-07]による作品.ヴェネツィアの重砲兵であるボンバルディエリ[Bombardieri]の依頼によるもの.

ヴェネチアにあるサンタ・マリア・フォルモーザ教会[Santa Maria Formosa]の祭壇に描かれている.祭壇の中央に初期キリスト教徒のギリシャの聖人であり殉教者の聖バルバラ[Saint Barbara],その下には死せるキリスト,左右に聖ドミニコ,聖セバスティアヌス,洗礼者ヨハネ,修道院長アントニオが配される.

聖バルバラは父親のディオスコルス[Dioscorus]の手によって斬首.処刑の帰途,父親のディオスコルスは雷に打たれ世を去った.この故事をもって,聖バルバラは爆発物を扱う砲兵・武器職人・軍事技術者の聖人とされた.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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