キルギスのトクマク近郊のブラナに11世紀に建てられた24mのミナレット.建設当時は46mの高さがあったという.塔が立つのはカルルク,カラハン朝,西遼の中心都市ベラサグン[بلاساغون,Balasagun,八剌沙袞,Баласагын]のあった場所.
カルルク[歌邏禄, Qarluq]は7世紀から9世紀のテュルク系遊牧民の国家,カラハン朝[Kara-Khanid Khanate,قراخانيان]は9世紀から1212年に栄えたテュルク系初のイスラム王朝.カルルクが宗主国ともしていたモンゴル高原のウイグル可汗国[回鶻,Uyγur;744/840]の崩壊後,カルルクが打ち立てた王朝とも言われる.また,西遼[1132/1218]は女真族の金[1115/1234]と宋の挟撃により滅ぼされた契丹人の遼[916/1125]の王族の耶律大石が中央アジアに逃れて打ち立てた国家.カラ・キタイ[قرا ختاى, Qarā Khitā'ī]とも言われる.モンゴル・ウルス[モンゴル帝国]により滅ぼされ,チャガタイ・ウルス[チャガタイ汗国]に併呑された.
発行:2024-01-22.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"