桜の御所
三浦半島の三崎にある古刹・本瑞寺は鎌倉時代の名門・三浦氏の菩提寺。
1516(永正13)年に北条早雲によって、三浦道寸(義同)の立て籠る新井城が陥落し三浦氏が滅亡すると、その菩提寺が支城であった三崎城に移された。
それが現在の本瑞寺。
つまり、現在の本瑞寺の地は三崎城のあった地と重なる。
その三崎城が戦国時代に築城される以前の鎌倉時代。
この地は鎌倉幕府将軍・源頼朝が三浦に設けた桜、桃、椿の御所のうちの桜の御所があった場所である。
源頼朝は多くの桜を植えて、海に浮かぶ城ヶ島の桜とともに鑑賞したという。桜の御所は2代将軍・頼家、3代将軍・実朝にも愛された。