松前城

蝦夷、現在の北海道に成立した唯一の藩である松前藩は幕藩体制では米の収穫出来ない唯一の藩としても知られていました。

藩主の蠣崎家の家紋は武田菱ですが、これは藩祖が甲斐武田家と遠戚の関係にあるとされる武田信広が、安東一族の血を引く蝦夷島主の蠣崎家を継いだことによります。

そもそも、武田(蠣崎)信広が蠣崎家を承継したのはアイヌとの闘いにおいて信広が功績を挙げたからといわれますが、その後の蠣崎氏の前半の歴史はアイヌとの抗争の歴史であったともいえます。


2002年9月16日(月)

現在、檜山地方には海岸に広々とした光景が拡がります。

そして、こうした風景の背後にある小高い丘にはかつて陸奥国から進出した安東一族の末裔達であり、館主と呼ばれた兵達の残滓である館の跡が数々残されています。