龍王尾神
四つ木の白髭神社に祀られている地霊神.
江戸時代に,加賀藩士の某宇助[姓不詳]が主君の息女の阿佐乃姫と駆け落ちし四つ木の地に落ち着く.しかし,追手によって発見されて安政6[1859]年8月7日に割腹して果てたと伝わる.
昭和16[1941]年12月に霊能者に宇助は憑依し龍王尾神として当地にとどまり続け地霊神となっていることを告げる.
祀れば当地を守護するとの言葉を受けて五十嵐家が祀る.邸内にて祀っていたものを昭和53年12月に四つ木の白髭神社に遷座したという.
委細不明ではある.また,宇助が自害してから祀られるまで年月がかなり経過している点も気になる.その点を措くとして,龍王尾神となった宇助は阿佐乃姫とは再会できたのだろうか.その後の阿佐乃姫はどのような人生を送ったのか.
たとえ,短かったとしても,この地で二人は幸せな時間を過ごしたと信じたい.
東京都葛飾区四つ木2丁目18-17@2023-03.
国土地理院タイルに龍王尾神を追記.
今日も街角をぶらりと散策.
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