ぶらぶら絵葉書

道灌橋跡

妙正川の支流である井草川に架かっていた橋.

その名の通り,太田道灌[1432/1486]ゆかりの橋.太田道灌は武蔵守護代である扇谷上杉家の家宰であり,享徳の乱・長尾景春の乱での活躍や江戸城築城で知られる.

道灌橋は太田道灌が長尾景春に味方する豊島泰経・泰明兄弟の石神井城を攻める際に陣を敷いた場所と伝わる陣幕と呼ばれてきた今川3丁目付近の北側に位置する.

太田道灌は江古田・沼袋原の戦いで豊島泰経・泰明兄弟を破り豊島泰明を討ち取ると,陣幕へと進み,さらに道灌橋辺りで井草川を渡り愛宕山塁へと進軍し,豊島泰経の籠城する石神井城を落城させたという.

戦いを間近で見たであろう井草川の水の流れも暗渠化されて身を隠し,数百年の昔日へと思いを馳せることは難しくなっている.しかし,想像を逞しくし耳を澄ませば何かを感じることができるように思えた.

東京都杉並区上井草3丁目14@2017-06.


国土地理院タイルに道灌橋跡を追記.


今日も街角をぶらりと散策.
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