牛天神北野神社
小日向台地のヘリに鎮座する古社.寿永元[1182]年,源頼朝が船をこの地の松に繋ぎ止め休息をとっていたとき,牛に乗った菅神[菅原道真]が出現し神託を受けたという伝説が伝わる.神託の通りに源頼家を授かり,平家滅亡も成し遂げられたことに感謝し,元暦元[1184]年に源頼朝が社殿を造営したという.
船で来ていたということは,少なくとも平安時代末期までは牛天神北野神社のすぐ下まで海が迫っていたということになる.但し,『南向茶話』によると旧社地は水戸藩邸[小石川後楽園]の場所だったという.そうなると,寛永年間[1624/1644]に水戸藩邸の建築により現在地に遷座ということになろう.船を松に繋ぎ止めたということも台地の上ではなく台地の下であれば納得がいく.
文京区春日1丁目@2021-10
国土地理院タイルに追記.
今日も街角をぶらりと散策.
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