ぶらぶら絵葉書

妙亀塚@2019/09/22

台東区橋場1丁目にある.

塚の上の板碑には弘安11[1288]年の年号がある.妙亀塚の名前は梅若伝説に基づくもの.

京都北白川の吉田少将惟房と美濃国野上の長者の一人娘・花御前との子である梅若丸は父の死後に比叡山月林寺に入る.しかし,信夫藤太に攫われ奥州へと連れていかれる途中,隅田川辺りの関屋の里で病気となり命を落とす.貞元元[976]年のことという.

居合わせた忠円阿闍梨と里人が塚を建てて弔ったと伝わる.母である花御前は息子を探し旅を続け,この地に至り既に息子が亡くなっていたことを知り,妙亀尼となり供養の日々を過ごすも,我が子を亡くした悲しみに耐えきれず橋場の鏡ヶ池に身を投じたと伝わる.

妙亀塚は母である花御前の墓とされる.なお,梅若塚は隅田川の対岸にある.


今日も街角をぶらりと散策.
index





















- - - -