ファラデー
「19世紀の科学上の一大功績は電波という概念を生み出したマクスウェルにあると言われいる。そのマクスウェルはファラデーが数学的に表現しなかったものを数学的に表現した上で更に発展させたんだとも言われている。彼は、1831年に電磁誘導現象を発見したのに続いて電磁誘導の法則、電気分解の法則(1833)の発見を行っている。驚異的なのは、ベンゼンの発見(1825)、金コロイド(1857)の発見、塩素の液化(1823)の発見なども行っている。特にファラデーによる電磁誘導の法則はマクスウェルによる電磁方程式へと繋がっていく。ファラデーは鍛冶職人の息子で実を言うと科学的な教育を受けていない。まぁ、現代で言うと大学はおろか大学院も出ていないのに科学の道で成果を挙げたということ。ファラデーを見出したのは化学者デービー(Sir Humphry Davy;1778-1829)。デービーも薬局の使用人として初めのキャリアをスタートさせた独学の人だったというのも面白い」