中性刺激
ある行動に引き続いて起こる環境的事象のうち、その後の単位時間あたりの行動出現数に何らの変化をもたらさなかった事象のこと。
分類学と生態学も、新ダーウィン主義の進化理論への統合-しばしば「現代的総合」とよばれる-によって、過去40年のあいだにまったく新しい形態をとるようになった。この分野では、各現象はなによりまず、その適応的意義によって評価され、さらに集団的遺伝学の基本原理との関連で研究されるようになってきている。このようにみてくると社会学や他の社会科学も、人文科学同様ゆくゆくはこの現代的総合に統合されるのを待つ、生物学最後の学問分野であるといっても言いすぎではないだろう。社会生物学の果たす役割のひとつは、このような学問分野を現代的総合に組み入れるべく、社会科学の基礎を再構成することでもある。社会科学がこのような形で真に生物学化されるか否かは今後の問題である。
E.ウィルソン(1978)