八橋蒔絵螺鈿硯箱

江戸時代、尾形光琳の手になる国宝。八橋というのは『伊勢物語』の第九段に描かれている三河国八橋のこと。いわゆる物語絵。しかし、物語絵に見られるような説明的な図柄はない。あるのは八橋と言われなければ抽象画とも見紛うほどのシンプルな絵柄。シンプルであるほどに見事に情景を表現している。

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