漢宮春暁図

明の仇英(1495-1522)の1540(嘉靖19)年頃の作品。仇英は明代四大画家の一人。その山水画は青緑山水と呼ばれたことで知られる。漢の元帝(BC75-BC33)の後宮の美女王昭君が匈奴の呼韓邪単于のもとへと政略結婚で送られた悲劇を画題としている。漢の時代の後宮の風俗を表現しているが、そこには絵師に賄賂を贈らなかったために醜く描かれ、結果として匈奴の相手に選ばれてしまった王昭君の悲しみに貫かれている。

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