厩図屏風

宮内庁蔵の室町時代の屏風。厩に繋がれた躍動感溢れる馬を描く下部と、真っ直ぐに天に向かって伸びる竹を描く上部。一つの屏風の空間の中に二つが異質なものとしてではなく、同じ空間を占めている不思議さ。馬だけを描いても、この屏風の良さは引き立たない。片時もじっとしていることのない馬と、決して動くことの無い竹。しかし、時間の単位を変えれば共に性質を変える。この二つでこその屏風。

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