白いままの表紙を捲ってみる
眩しすぎるほど真新しいページがある
他人のようにくっきりと写った一枚一枚
自分ではないように思える距離感は時が経ったせいかも
心の中を風がさっと吹いていく
溜まってしまった色んなことを吹き飛ばすように
河の向こうの街に住む君を思って
流れに消えてしまったものを思って
ただぼくは風に吹かれる