懐かしむ

本棚の奥にしまってあったアルバム

白いままの表紙を捲ってみる

眩しすぎるほど真新しいページがある

他人のようにくっきりと写った一枚一枚

自分ではないように思える距離感は時が経ったせいかも

心の中を風がさっと吹いていく

溜まってしまった色んなことを吹き飛ばすように

河の向こうの街に住む君を思って

流れに消えてしまったものを思って

ただぼくは風に吹かれる


This page is powered by Blogger. Isn't yours?