瑞泉寺山門

富山の井波にある高さ17.4メートル重層総欅造りの見事な瑞泉寺の山門。これぞ、真宗寺院建築といった趣き。この山門は地元の否み大工松井角平が棟梁として腕を奮い1809(文化6)年に上棟した。井波と言えば、井波彫りが有名。そして、この山門にも様々な井波彫りの技が刻まれている。

もっとも、最初から計画されたものではない。そもそも、再建の契機は1762(宝暦12)年の瑞泉寺全焼。その時には、京都の東本願寺から肝煎方大工柴田新八郎らが派遣され伽藍の再建がなされた(1785[天明5]年)。ところが、再建工事中に再び全山を焼失。京都から派遣されていた大工が引き上げ、松井角平が後を引き継いだ。

山門の写真を見ると門前町の一角で見学させていただいた井波彫りのお店のことが思い出される。

2005年5月1日訪問


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