深川霊厳寺
東京は深川にある霊厳寺。1624(寛永元)年に、雄誉霊岸上人が現在の霊岸島の地に霊厳寺を創建したのが始まり。その当時、霊岸島の辺りは他の中央区、江東区、江戸川区の東京下町低地と同じく湿地帯。寺の創建と時を同じくして、越前福井藩主松平忠昌が浜屋敷を拝領し本格的に開拓された。
1657(明暦3)年の大火によって霊厳寺は現在の深川の地に移転。創建の地には霊岸島という霊厳寺由来の地名だけが残された。霊厳寺は白河藩主で老中だった松平定信の菩提寺であったために、現在、霊厳寺のある地は深川「白河」町と呼ばれている。