飯高檀林跡
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千葉県は八日市場市。車一台がようやく通ることの出来る道を上がったところにかつての檀林の総門が待ち構えている。檀林というのは仏教の学問所。今でいうところの大学に当たる。明治7年に檀林は廃止され、その命脈は現在の立正大学へと受け継がれた。
飯高檀林の始まりは、1580(天正8)年に地元の平山刑部少輔常時が日生を招いたこと。その後、徳川家によって1591(天正19)年に日蓮宗根本檀林とされた。更に、徳川家康の側室であり水戸徳川家の頼房、紀州徳川家の頼房の母親であるおまんの方こと養珠院の信仰によって栄えた。
1650(慶安3)年に、火災に遭い残念ながら楼門や大講堂が焼失。
1651(慶安4)年に再建され現在に至っている。写真は国指定の重要文化財の講堂。
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国指定重要文化財:鼓楼
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国指定重要文化財:鐘楼
2008年4月20日訪問。