竹の寺 地蔵院

美と歴史の旅、今回は京都。今回はというより今回も京都。写真は洛西の衣笠山地蔵院。歌人として知られる衣笠内大臣藤原家良(1192-1264)の山荘だった場所。家良は藤原定家の門弟にして続古今集の撰者の一人にして新三十六歌仙として数えられる。

その山荘に室町幕府管領細川頼之(1329-1392)が1367(貞治6)年に夢窓国師(1275-1351)の高弟宗鏡禅師(碧潭周皎)を招いて寺院としたのが地蔵院の始まり。その後、崇光天皇、後光厳天皇、後円融天皇の北朝3天皇の勅願寺に準ぜられ隆盛を極めた。しかし、応仁の乱(1467-1477)によって堂宇伽藍を悉く焼失。江戸時代の1686(貞享3)年に第14世古霊和尚によって漸く再建が完成された。

京都は実に体に染入る。


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