細川頼之墓
京都の地蔵院にある室町幕府の立役者、細川頼之の墓。何とも変わった形。細川頼之は高師直と足利直義が室町幕府内の主導権を争った観応の擾乱(1350-1352)で足利高氏・師直派側で戦い頭角を現した。細川氏が阿波を手中に収めたのも頼之の働きが契機。当時の阿波国守護の小笠原頼清が乱に乗じて南朝に転じたことに対して派遣されたのが頼之。
室町幕府管領に就任後は3代将軍足利義満を支えた。しかし、斯波氏、山名氏との派閥抗争である康暦の政変(1379)によって追放される。後、許され京都に復帰している。
波乱万丈の人生は南北朝時代そのもの。