海辺を走るふたりの女

パブロ・ピカソの1922年の作品。走っている女性は喜んで走っているようにも見える。何かに取り憑かれて走っているようにも思える。別々の二人のようでいて、姿かたちが鏡に映した分身のように似通っている。和歌山市の岩瀬千塚古墳群の大日山35号墳で見つかった前後両面に顔を持つ埴輪のように、ローマ神話のヤヌスのように二面性を表わしているかのよう。だから、表情がぼやけているのかもしれない。

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