甘草屋敷
山梨県甲州市にある旧高野家屋敷。JRの塩山駅の目の前にある。徳川吉宗の享保5(1720)年に江戸幕府の採薬使・丹羽正伯が高野家の甘草を見分し幕府御用とした。以降、高野家の一反十九歩の甘草園は年貢と諸役を免除された。
写真の主屋は19世紀初頭の建築。桁行13間間半、梁間六間の切妻造、茅葺屋根。但し、今は茅葺型銅板葺に改められている。屋根を支える棟持柱に梁を重ねて見せ貫を通した漆喰塗りとした妻壁構造は甲州独特の様式と言われている。昭和28年に重要文化財に指定。平成8年には周辺の建物を含めて重要文化財の追加指定を受けた。
2007年9月9日(日)訪問。この日は中央道に繋がった圏央道を利用して甲州市に入った。圏央道が出来て大幅に時間が短縮。