夷隅神社
大多喜駅から城下町通りを寒い雨の中歩いて大多喜の古社夷隅神社へと向かう。
夷隅神社は歴史が古く、創建年代は不明ながら長久2(1041)年の再建の記録が残っているという。その後、天正15(1587)年に里見家の正木大膳亮時堯の手によって再建されたという。
夷隅神社という名称は明治になってからで、それ以前は牛頭天王宮と称され、その名の通りスサノオ尊を祀っていた。
天正18(1590)年に徳川家康が江戸入府し、大多喜に本多忠勝が封じ安房里見家に対する要(かなめ)として以来、阿倍、青山、稲垣、そして幕末に至る大河内松平家の各大多喜城主の崇敬を得た神社として知られている。
社殿は権現造り、建造年代は本殿擬宝珠に貞享5(1688)年、拝殿擬宝珠に文政12(1829)年とある。
ここでは毎月5と10の日には朝市(六斎市)が開かれるという。
出向いたのは19日だったので朝市を目にすることはなかった。加えてみぞれ交じりの雨の日。地元の人はもちろん、観光客すら境内にはいなかった。
2005.2.19(土)訪問