雲峰寺
青梅街道の塩山側の入り口にある臨済宗妙心寺派の古刹で山号を裂石山という。ここに武田氏の軍旗である「孫子の旗」「日の丸の御旗」「諏訪神号旗」があるというので訪れたが残念ながら宝物殿は修復中ということで目にすることは叶わなかった。それでも重要文化財である桁行五間、梁間五間、単層入母屋造、向拝一間、唐破風造、檜皮葺の本堂を目に出来ただけで良しとしよう。開創は745(天平17)年に行基によるもので当初は天台宗。それが鎌倉時代以降に禅宗である臨済宗に変わった。それに伴って本堂も密教本堂に向拝が付け足された。雲峰寺は甲斐の武田氏の祈願所となり、天文年間(1532-1554)に諸堂焼失の折は武田信虎(1494-1574)が伽藍再建をなした。
本堂の前にあるエドヒガン桜は鎌倉時代末期から室町時代初期に植えられたものと言われ峰のサクラと称されてきた。
この庫裏も武田信虎の再建によるもの