穴八幡神社
東京都新宿区
穴八幡には江戸城に繋がるとも言い伝えられる洞穴がある。それ故の穴八幡でもあるわけだ。この穴八幡と江戸城との関係は、それだけに留まらない。境内にある布袋像の水鉢も江戸城に関係がある。下の写真にもある鉢には慶安2(1649)年の銘がある。鉢はもともと江戸城吹上御苑にあったものを徳川家光が穴八幡に奉納したという。この鉢、成る程、江戸城にあったとだけあって普通の鉢ではない。布袋像は布袋とは言いながら弥勒像に良く似ていると指摘されている。布袋像の古い姿は弥勒像をモデルにしたことを推測する像である。
江戸城との関係は、まだある。享保13(1728)年には8代将軍徳川吉宗が子供の疱瘡平癒祈願に流鏑馬を穴八幡に奉納している。以来、将軍家の祝いの際には高田馬場で流鏑馬が奉納された。
この神社、早稲田大学の文学部のキャンパスの目の前に鎮座している。そして、その抜群の位置関係から早稲田大学への合格祈願の神社としても有名。
2004.2.7訪問