不動坂
山手線の田端駅東口から東南方向へと下る坂道。かつて、この駅前に不動の滝と呼ばれる滝があって、石造不動明王を祀っていたのだという。東京で武蔵野台地の端の山の手から下町へと至る場所には滝や川が多くあったことが知られている。1912(明治45)年の田端駅拡張工事によって不動の滝は無くなり、石造不動明王も谷田川改修工事によって1935(昭和10)年に移転した。ここには地名だけが残ったということになる。地名は歴史の生き証人ということになる。
東京都北区にて2005年1月29日