田端八幡神社
応神天皇(品陀和気命)を祀る田端村の鎮守。起源は古く、1189(文治5)年に奥州藤原氏を滅ぼした源 頼朝が鎌倉へと凱旋する途上で鶴岡八幡宮を勧請したことが始まりと伝えられている。現在は東覚寺にある一対の赤紙仁王はもともとは八幡社の境内に1867(明治元)年にまであった。江戸時代には田端社は門があって本殿まで一般の人が入ることが叶わなかった。そこで、門前に置かれていた赤紙仁王に人々は思いを託したという。
境内には昭和初期の改修工事で暗渠化され不要になった谷田川の橋が保存されている。また、摂社の富士浅間神社では毎年2月20日に田端冨士三峰講の人々によって冨士講の初拝みが行われる。