情報史年表 history of information science and technology(chronological table) †
- 1940
- 1947
- バーデーン(Bardeen)、ブラッタン(Brattain)による点接触型トランジスタ誕生
- 1949
- ショックリー(Shockley)による接合型トランジスタ発明
- アン・ワングと Way-Dong Woo が「パルス転送制御デバイス」を発明。これは1950年代の磁気コアメモリの祖。
- 1952
- 1953
- 日本でテレビの本放送始まる。
- C.シャノン『計算機とオートマトン』
- 1958
- IC(Integrated Circuit = 集積回路) の誕生
- ジャック・キルビー(Texas Instruments社)がキルビー特許をまとめる
- ロバート・ノイス(Robert Noyce;Fairchild社)がプレーナー特許をまとめる
※Fairchild社はショックレー研究所の元所員が設立。ロバート・ノイス、ゴードン・ムーア、アンドルー・グローヴの3人は後にインテル(Intel)社を設立。
- J.フォン・ノイマン『電子計算機と頭脳』
1960年代 †
- 1962
- I.サザランドによる「スケッチパッド」開発。
- P.バランによる分散型ネットワーク。
- 1963
- 米国規格協会(American Standards Association ASA)が基本ソフトの異なる計算機相互間で情報を交換するための標準規格としてASC II(American Standard Code for Information Interchange)コードを開発。
- 1964
- IBMが世界初の汎用コンピュータ「System/360」を開発、販売。
コンピュータ・アーキテクチャと実装を区別し、「OS」や「仮想マシン」も登場。
1バイト=8ビット も確立された。
System/360の設計責任者はジーン・アムダール。
System/360によって企業が経営情報システム(Management Information Systems [MIS])に本格的に取り組み始める。
- M.マクルーハン『メディアの理解』。
- 1965
- DECがミニコンピュータ「PDP-7」をリリース。
これによりミニコン市場が形成される。
- 1966
- 1967
- IBMがメインフレーム市場で7割のシェアを確立し、「白雪姫と7人(UNIVAC、Honeywell、GE、CDC、RCA、NCR、バロース)の小人」と呼ばれる。
- ARPA主任科学者ローレンス・ロバートがARPANETの設計書(Multiple Computer Networks and Intercomputer Communication)を作成。
- 1969
- ケン・トンプソンがPDP-7上でアセンブリ言語で最初のUNIX(Unics)を作成。
- ロスアンゼルス大学のネットワーク測定センタにおいて、ARPANETの最初の接続点で接続に成功。
1970年代 †
- 1970
- 米インテル社が世界最初のDRAM(Dynamic Random Access Memory)の「1103」を発売。
「1970年の十月に出荷された1103チップは、コンピュータ産業の歴史を大きく転換させることになった。(中略)従来の磁気コアメモリより低価格となったことは、70年以降のコンピュータ産業にとって、半導体メモリが選択に値する技術として視野に入ったことを意味する。」
ティム・ジャクソン「インサイドインテル」(翔泳社,1997)
- ベル研究所が、DECミニコンピュータ上で動作するUNIXの基本ソフト(operating system OS)を完成。
- E.F.Coddが『A relational model of data for large shared data banks』を発表。DBMSの歴史
- 1971
- Intel社が紫外線消去型EPROMを製品化。
- スイスF.Hoffmann-La Roche社がTN液晶モードの論文を発表。
- 1972
- BBN社のロバート・カーン(Robert Kahn)によってICCC(International Conference on Computers and Communications)におけるARPANETの公開実験が成功。
- IBM社のRobert H. DennardがMOSスケーリング則を発表。
- フロッピーディスクが開発される。
- H.ドレイファス『コンピュータには何ができないか』
- 1973
- Xerox社のPARCでRobert Metcalfe氏がEthernetのアイデアをまとめる。
- 1974
- ロバート・カーンとビント・サーフがTCP(Transmission Control Protocol)の概要を発表。
- ゼロックス社がイーサネットの公開実験に成功。
- 1976
- 1978
- ビント・サーフ(Vint Cerf)、ジョン・ポステル(Jon Postel)、デニー・コーヘン(Danny Cohen)がTCPをTCPとIPに分割。
- ARPANETの実験が正式に終了。
- 1979
- 日本電信電話公社が自動車電話サービスを開始。
- ソニーのウォークマンが流行。
1980年代 †
- 1981
- 日本電信電話公社が光ファイバを使った世界初の伝送システムを導入。
- Microsoftが「MS-DOS Ver 1.0」を発売。
- 1983
- 全米科学財団(National Science Foundation;NSF)がNFSNETの接続を開始。
- Appleから「Macintosh」発売。
- 1984
- 米AT&T社が分割される。
- Cisco Systems社が創業される。
- IBMから「PC/AT」が発売される。
- 1985
- 日本電信電話公社が民営化される。
- 「Windows 1.0」登場。
- 1987
- NTTが携帯電話サービスを開始する。
- パソコン通信「NIFTY-Serve」始まる。
- 1988
- NTTが世界初の商用ISDNサービス「INSネット64」を開始する。
- 1989
- 米国でダイヤルアップ式のインターネット接続サービスが開始される。
1990年代 †
- 1991
- 1993
- MPEG-1が策定される。
- NTTドコモがデジタル方式の携帯電話サービスを開始する。
- Marc Andreessen氏らがWWWブラウザー「Mosaic」を開発する。
- 日本初のインターネット接続サービスが開始される。
- 1994
- Netscape Communications社、Yahoo!社、Amazon.com社創業。
- 1995
- NTTパーソナル、DDIポケットがPHSサービスを開始する。
- eBay社が創業される。
- 米国でGSM方式の携帯電話サービスが開始される。
- 1998
- 1999
- NTTドコモが携帯電話機によるインターネット利用サービス「iモード」を開始する。