1485年にラファエレ・リアリオ枢機卿[Raffaele Riario]による建築.後に,メディチ家出身のローマ教皇レオ10世[Leo X;1475/12/11-1521/12/1;位:1513-1521]が没収.
ローマ教皇シクストゥス4世[Sixtus IV;位:1471-1484]はフィレンツェの実効支配者であるロレンツォ・デ・メディチ[Lorenzo de' Medici,1449/1/1-1492/4/8]と対立.教皇庁の財務の担い手をメディチ銀行からパッツィ銀行に変更.これによって,メディチ家[Casa de' Medici]とパッツィ家[Pazzi]の対立が激化.ローマ教皇の意向を背景として,フィレンツェにおいてピサ大司教フランチェスコ・サルヴィアーティとフランチェスコ・デ・パッツィがメディチ家のジュリアーノを殺害[パッツィ家の陰謀;Congiura dei Pazzi;1478].ロレンツォ・デ・メディチは報復としてパッツィ家支持者を大量殺害.ローマ教皇シクストゥス4世はナポリ王フェルディナンド1世と同盟しメディティ家のフィレンツェに宣戦布告[パッツィ戦争].1484年にローマ教皇シクストゥス4世が世を去ると混乱は終息.
ラファエレ・リアリオ枢機卿はパッツィ家の陰謀に関与したと言われている他,1513年のローマ教皇選挙会議[コンクラーベ]において,ロレンツォ・デ・メディチの次男でレオ10世となるジョヴァンニ・デ・メディチ[Giovanni de Medici]のライバル.この関係でラファエレ・リアリオ枢機卿はローマ教皇レオ10世と対立.
Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.