アジュルン城[Qala'at Ajloun]はヨルダン北西部のアジュルンにある城塞.
12世紀末,クルド族出身でアイユーブ朝[Ayyūb;1171-1250]を創設したサラディン[Saladin;1138-1193]の甥・イッズッディーン・ウサーマによって,対十字軍防衛のために築造.このアジュルン城があったために,十字軍はトランスヨルダンまでは支配下に収めたものの,それより東へは侵攻できなかった.
その後,1260年にチンギス・ハーン[Činggis Qa'an,Temüǰin;1162-1227]の打ち立てたモンゴル帝国[Yeke Mongγol Ulus;1206-1634]軍によって破壊.マムルーク朝[Mamlūk;1250-1517]第5代スルターンであるバイバルス[Baybars al-Bunduqdārī;1223-1277]によって再建された.
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