「偉大なる聖母マリアにささげられた聖堂」を意味するサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂[Basilica di Santa Maria Maggiore]は,サン・ピエトロ大聖堂,サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂,サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂と並ぶローマの四大バシリカの一つ.
356年に教皇リベリウス[Liberius,-366/9/24]が雪が降る場所に教会を建てよという聖母マリアの夢のお告げによって建てたという伝説がある.これがサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂が雪のマリア教会と呼ばれる所以.しかし,実際は431年のエフェソス[Concilium Ephesinum]の公会議を受けて教皇シクストゥス3世[Sixtus III,-440/8/18]が建てたという.
大聖堂の前にはフォロ・ロマーノにあった西方正帝マクセンティウス帝[Marcus Aurelius Valerius Maxentius,c278-312/10/28]のバジリカから移築されたコリント式の柱が立つ.