マルボルク城[Castle of the Teutonic Order in Malbork]はポーランド北部のマルボルク[Malbork]にあるドイツ騎士団[Teutonic Order,Deutscher Orden]が建設した城郭.ドイツ騎士団はチュートン騎士団とも呼ばれるが正式名称はドイツ人の聖母マリア騎士修道会[Ordo domus Sanctae Mariae Theutonicorum Ierosolimitanorum]であり,テンプル騎士団,聖ヨハネ騎士団と共に中世ヨーロッパ三大騎士修道会に数えられる.エルサレムで結成されエルサレムで活動していたが,1226年にポーランド君主コンラト1世[Konrad I Mazowiecki,c.1187-1247/8/31]が異教徒のバルト人系のプルーセン人[古プロイセン人,Old Prussians]を掃討するために,ドイツ騎士団をクルマーラント[Chełmno Land,Culmer Land]に招聘した.このドイツ騎士団領[Deutschordensland]は後にプロイセン王国[Kingdom of Prussia,Königreich Preußen]となっていく.