アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区

アルカラ・デ・エナレス[Alcalá de Henares]はスペイン・マドリード州の東部に位置する都市.

1298年にカスティーリャ王国[Reino de Castilla,Kingdom of Castile,1035-1715]の国王サンチョ4世[Sancho IV,1258/5/12-1295/4/25]がストゥディウム・ゲネラーレ[Studium generale]と呼ばれる高等教育機関を創設したことでアルカラ・デ・エナレスが学術都市としての体裁を整えていく.その土台の上に,スペインで最古の大学で1218年設立のサラマンカ大学[Universidad de Salamanca]に次いで2番目の歴史を有するコンプルテンセ大学[Universidad Complutense de Madrid]がある街として知られる.コンプルテンセ大学は1499年にシスネロス枢機卿[Francisco Jiménez de Cisneros,1436-1517/11/8]によって創設された.シスネロス枢機卿は,カスティーリャ王国の女王イサベル1世[Isabel I de Castilla,1451/4/22-1504/11/26]の死去から,イサベル1世の娘のカスティーリャ女王ファナ[Juana,1479/11/6-1555/4/12]の夫であるフェリペ1世[Felipe I,1478/7/22-1506/9/25]の死去に至るまでの混乱期において国内を調整し,フェリペ1世の死去時にはイサベル1世の夫で,かつてカトリック両王[Reyes Católicos]の地位にあったナポリ王フェルナンド2世[Fernando II,Fernando el Católico,1452/3/10-1516/1/23]がナポリから戻るまでの間において摂政に任じられた人物.

『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』[Don Quijote de la Mancha]の著者であるセルバンテス[Miguel de Cervantes Saavedra,1547/9/29-1616/4/23]が生まれた地としても知られる.


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