日ノ沢舘

森県三戸郡田子町日ノ沢字館にある城館.日ノ沢と下田子との中間,田子と三戸との中間に位置する.

南部氏に早くから従ったという日ノ沢家の居館と伝わる.館の東から北にかけての谷地と南側に東西に伸びる谷地が天然の堀となっている.加えて,館の北側は台地と館とを分かつ掘割大堀が設けられている.館は台地の縁端を用いており,周囲の水田より盛り上がる形状.

九戸政実の乱では南部信直の配下に日ノ沢新助があったことが知られている[九戸軍談記].また,『往古御支配帳』には「日ノ沢舘 200石 桔梗 日ノ沢弥左衛門」と記されている.新助と弥左衛門の関係は不明だが,日ノ沢家は盛岡城下に移り日ノ沢館は廃された.寛文4[1664]年,日ノ沢清包が八戸藩に仕えたことが記録に残っている.


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