多田山城

岡山県真庭市三阪にある城館.三坂川左岸の茶臼山山頂標高310mに築城されている.主郭は二段となっていて土塁に囲まれ,南北に曲輪を配している.

牧兵庫・牧菅兵衛が城将を務めた[『作陽誌』]と伝わり,沼本新右衛門が城主であったともされる[『美作鏡』].

天正2[1574]年,三浦貞広[-1582]は浦上宗景が宇喜多直家[1529-1582]と対立すると浦上宗景に与する.翌,天正3[1575]年,岩屋城を拠点とする浜口家職・花房職秀・原田・沼本・菅納ら岩屋衆と呼ばれる宇喜多派国衆と三浦氏との対立が激化.岩屋衆は三浦氏が支配する多田山城を攻め落とす.

これに対して,三浦貞広配下の牧左馬助[1551-1618]・牧菅兵衛清冬が花房助兵衛職秀[1549-1617]・沼本新右衛門房家[-1580]の守る多田山城を夜討ちによって奪還[『牧左馬助覚書』].

浦上氏・三浦氏が宇喜多軍の攻勢の前に敗北すると,旧三浦家臣団は宇喜多家に仕えた.


出典:国土地理院地図[電子国土Web]に一部追記.

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posted by N.T.Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.

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