京都市上京区油小路通一条下るにある邸宅跡.かつての左京北辺二坊七町に当たり,北辺左大臣・源信の北辺第があった.源信は嵯峨天皇の皇子であり初代源氏長者.つまり,ここは公家源氏の発祥の地と言える.
かつて,中立売通の一本南の上長者通は土御門大路と呼ばれていた.左京北辺というのは北は一条大路,南は土御門大路に,西は大宮大路,東は西洞院大路に囲まれた範囲.
出典:国土地理院地図[電子国土Web]に一部追記.
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弘仁5[814]年,嵯峨天皇は源信・源弘・源常・源明の4皇子と,源貞姫・源潔姫・源全姫・源善姫の4皇女に源姓を与え臣籍降下させた.これが嵯峨源氏の始まりであり,源氏の始まり.その後も臣籍降下は続き,結局,合わせて皇子17名・皇女15名が源氏となった.
その嵯峨源氏の戸主され北辺第を営んだのが源信[810-869].源信は北辺大臣と号した.
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