2002/11/01 (金) 曇り
▼東久留米市でタクシー運転手が刺殺。都内では10月8日と30日にタクシー強盗事件があったばかり。警視庁捜査一課は強盗殺人容疑で捜査を開始した。最近はどうも物騒だ。こうしたことは経済情勢と密接に結びついている。そうだからと言って、犯罪を許すことは出来ない。▼衆議院の憲法調査会の中間報告が綿貫議長に提出された。先日は公明党が加憲という方向性を打ち出している。読売新聞社の提言もある。今回の衆議院の報告書では9条に関して現状の解釈改憲に問題ありとする。確かに存在している自衛隊という軍事力に目を瞑るというのも限界があるだろう。戦後も50年を過ぎたのだし、本格的な議論を行う機は熟している。
▼青森県:明治4年9月9日に、7月14日成立の弘前県(旧弘前藩)、七戸県(旧七戸藩)、八戸県(旧八戸県)、黒石県(旧黒石藩)、館県(旧館藩)、斗南県(旧斗南藩)の併合により弘前県誕生。同年9月20日、館県が弘前県から開拓史に移管。残りの弘前県が同年9月23日に青森県となる。
館藩(蝦夷地) |
松前家 |
3万石(明治元年) |
弘前藩(津軽郡) |
津軽家 |
表高10万石 |
黒石藩(津軽) |
津軽家 |
1万石 |
八戸藩(三戸郡) |
南部家 |
2万石 |
七戸藩(三戸郡) |
南部家 |
1万1千石 |
斗南県(三戸郡) |
会津松平家 |
3万石(明治2年) |
2002/10/31 (木) 晴れ
福沢諭吉は、
「思想の深遠なるは哲学者のごとく、心術の高尚なるは元禄武士のごとくにして、これに加うるに、小俗吏の才能をもっていて、さらにこれに加うるに、土百姓の身体をもってし、はじめて実業社会の大人たるべし」
と言っています。”心術の”というところがミソで、これだけではダメだということも福翁は言っています。
同じような考え方に、渋沢の
「自己の利益にばかり着目する事業は、終には社会の同情を失墜して....。
...故に事業という以上は、自己を利益すると同時に社会国家をも益することでなくてはならぬ」(「青淵百話」)
というものがあります。
根底にあるのは、ノブレス・オブリージュだと思われます。
このあたりが、かつての日本の発展の原動力になったのではないでしょうか。
西郷の言葉が出てきていますが、西郷さんはまた、
「正論では革命をおこせない。革命をおこすものは僻論(へきろん)である」
とも言っています。
かつての日本の発展が、このノブレス・オブリージュとそれに支えられた「狂気」によって達成されたと言っても過言ではないかもしれません。
改革には、"理性ある"「狂気」が必要と言ったのは松陰です。
▼岩手県:磐井県のうち陸中3郡と旧岩手県(盛岡県)が明治9年4月18日に併合し現在の岩手県となった。
▼磐井県:一関県(旧一関藩)、胆沢県、江刺県が合併し、明治4年11月2日に一関県が成立。その一関県が水沢県と名を変え、さらに磐井県となった。明治9年4月18日に、陸中3郡は岩手県に、陸前5郡は宮城県に併合され消滅した。
▼盛岡県:もと盛岡県。盛岡藩が白石藩と名を変え、再び盛岡藩となり、それが盛岡県となる。この盛岡県が岩手県となり、磐井県のうち陸中3郡と合併して現在の岩手県となる。
一関藩(磐井郡) |
伊達家 |
3万石 |
盛岡藩(岩手郡) |
南部家 |
19万4千石 |
▼衛禁律:えごんりつ。養老律第二編。一部しか現存しないものの、宮廷や関の警護に関する刑法として知られる。
2002/10/29 (火)
隣町の民家の放火犯が逮捕された。このところ何件かの放火と思われる火事が相次いでいたけれども、全てをこの被疑者が実行したのではないらしい。これは、もちろん、秋津署からの情報に過ぎない。
逮捕されたのは、2人組の若者でどうやら短絡的な犯行のようだ。放火された民家というのも、民家と表現すると普通の民家を想像してしまうが、実際はそうではない。何度か行ったことがあるがずっと人が住んでいない。正確には、周囲からはずっと人が住んでいないと思われていた建物なのだ。秋津署によると、いろいろな筋の方達が入れ替わり立ち代りに"住んではいたらしい"。なんでも、かなり昔に倒産してしまった運送会社の元の社員寮とのこと。
当の被疑者達は、そのボロボロの、とは言っても一応は鉄筋コンクリートの二階立てだが、その建物の中で焚き火をやったらしい。片方が暖をとろうと言い出して、もう片方がライターで中の布団に火を付けたというのが真相とのこと。
▼憲教類典:蝦夷地開拓を行った近藤重蔵(明和8[1771]年-文政12[1829])により編纂された慶長(1596-1615)から寛政(1789-1801)年間に及ぶ江戸幕府法令の部門別私撰法令集。なお、近藤重蔵は子息が殺人事件を起こしたことに連座し、改易のうえ大溝藩(近江高島郡、分部家2万石)に預けられる。
2002/10/23 (水)曇り
今日は霜降とテレビの声。
「しもふり」と読んでしまいました。とテレビの声。「しもふり」じゃないのかと生の声。
霜降は「しもふり」ではなく「そうこう」という。
二十四節気の一つで、難しくいうと、太陽の黄経が210度にくる時のこと。まぁ、だいたい新暦の十月二十四日頃ということになる。
この頃になるとめっきり寒くなるという。確かに、昨日から朝方は寒かった。
ちなみに、二十四節気というと中国に由来する季節区分。中国の暦によると、春は1月から3月まで、夏は4月から6月まで、秋は7月から9月、冬は残りとなる。日本の四季の感覚と違うのはあくまでも中国を発祥としているということに大きく起因するらしい。
そして、二十四節気は春に立春(正月節気)、雨水(正月中気)、啓蟄(2月節気)、春分(2月中気)、清明(3月節気)、穀雨(3月中気)を置く。夏には、立夏(4月節気)、小満(4月中気)、芒種(5月節気)、夏至(5月中気)、小暑(6月節気)、大暑(6月中気)を据える。秋は、立秋(7月節気)、処暑(7月中気)、白露(8月節気)、秋分(8月中気)、寒露(9月節気)、霜降(9月中気)で分かつ。最期に冬は、立冬(10月節気)、小雪(10月中気)、大雪(11月節気)、冬至(11月中気)、小寒(12月節気)、大寒(12月中気)をもって二十四節気としている。
昨日の朝鮮人参エキスのせいか、朝10分早く起きる。
これぞまさしく朝鮮人参の成果。
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